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授業レポート Vol.4 「百道松原中学校 × オリツギ」
概要
2026年1月9日、百道松原中学校にて、株式会社オリツギによる出張講義を実施しました。本授業は「地域の伝統をデザインする ~博多織と考える未来のキャリア~」をテーマに、中学1年生から3年生までの約50名を対象として行われました。授業では、博多織の歴史や特徴、そこに込められた思い、そして伝統を現代へとつなぐ職人の仕事や価値観について、クイズや実物の博多織に触れる体験、ワークショップなどを通じて、分かりやすく紹介されました。生徒たちは、博多織の伝統を「知る」だけでなく、「誰のために、どのような形で未来へつなぐのか」という視点から主体的に考える機会を得ました。
プログラム:No.18 地域の伝統をデザインする ~博多織と考える未来のキャリア~
授業ノート
■ 知る・触れる・感じる ― 博多織に込められた800年の想い
1コマ目では、クイズ形式の講義を通じて、博多織の歴史や特徴について学びました。「博多織は何に一番使われているのか」や「どのような人に使われてきたのか」といった問いが投げかけられ、生徒たちは選択肢の中から答えを考えながら、博多織が持つ本来の役割や社会的背景を理解していきました。また、博多織を象徴する献上柄について、その文様に「家内安全」「子孫繁栄」「厄除け」といった願いが込められていることが紹介され、博多織が単なる装飾品ではなく、相手の無事や幸せを祈るための布として、約800年にわたり受け継がれてきた文化であることが伝えられました。
また、博多織の帯を締めた際に鳴る「絹鳴り音」や、機械だけに頼らず職人の手によって丁寧に織り上げられている点にも触れ、ものづくりの奥深さを学びました。後半は、実際の博多織の端切れを使ったワークショップを実施し、生徒たちはさまざまな色や柄を自由に組み合わせながら、自分だけのデザインを完成させました。博多織に直接触れることで、伝統文化を身近に感じるとともに、それぞれの感性を生かした表現を楽しむ姿が見られました。


■ 伝統を未来へ紡ぐ ― 博多織と新しい価値づくり
2コマ目では、博多織を織り続ける職人の仕事や思いを知ることから始まりました。糸づくりから織り上げまでの工程や、一つの製品が完成するまでに数か月という長い時間を要することが紹介され、生徒たちは伝統工芸が持つ丁寧なものづくりの価値を実感しました。その後、博多織の文化に強く感銘を受け、その価値を未来へつないでいくために株式会社オリツギが立ち上げたブランド「ORIO」の取り組みが紹介されました。
後半の2つ目のワークショップでは、「博多織を帯以外で使うとしたら、誰のために、どんなものを作るか」をテーマに、具体的なアイデアを考えました。自分や家族、友達、未来の人たちを想定し、お守り、電車のシート、レッグウォーマーなど、とてもユニークで多様な用途が挙げられました。生徒たちは、伝統文化を守るだけでなく、自分たちのアイデアによって新しい価値を生み出せることを学び、地域の伝統と将来のキャリアを結びつけて考える貴重な時間となりました。
■ 講師からのメッセージ
オリツギでは、博多織の歴史や意味を、子どもや孫の世代、そして次の100年へとつないでいく取り組みを、これからも続けていきたいと考えています。皆さんに考えてもらったデザインは、実際に商品化される可能性もあるので、楽しみにしていてください。本日はありがとうございました!
参加者の声
■ 生徒
・伝統的なものには古いというイメージがあったけれど、今回自分でどんな博多織の商品を作りたいか考えたときに、可愛いものができてイメージが変わりました。また、このような形で福岡の伝統を知ることは大切だなと思いました。
・制服として何気なく身に着けていた博多織に、素敵な意味が込められていたことや作り手の方や博多織を広めようとされている方の思いを学ぶことができてよかったです。
・博多織に色んな意味が込められていることを始めて知りました。また、博多織の織物を触って自分の作品を創ることが心にのこりました。
・博多織の細かいところの作りを知ったり歴史をしっかり学んでみたいなと思いました!また、もっと深く商品開発の勉強がしてみたいです。
■ 先生
・貴重な機会をいただき、ありがとうございました。親しみやすいお話をテンポよく話していただき、子どもたちも理解しやすかったようです。貴重な博多織を提供いただき、思い出に残る品物ができたことは、子どもたちにとっても特別な体験になったことと思います。この度は本当にありがとうございました。
・博多織について詳しく教えていただける中で、気になったことをすぐに調べる生徒がいるなど、生徒にとってとても興味深い内容でした。また、実物に触れるという貴重な機会もあることで、耳で聞いて、目で見て、手で触るといういろいろな視点から学べていたと思います。
・博多織に込められた願いや伝統文化を受け継ぐことの大切さを実感することができました。また、生徒がアイデアを出しながら商品企画を考える活動がよかったです。
お問い合わせ
百道松原中学校様では、「体験を通じた学びを充実させていきたい」、「地元を深く知ることができるプログラムを子どもたちに提供したい」という学びの多様化ならではの思いから、今回のオリツギ様のプログラムに申し込まれました。また、今回は、3学年合同での一斉授業を実施しました。「福岡市キャリア探究ポータル」では、少規模(数人~1クラス)から大規模(学年~学校)まで、さまざまな規模に対応したプログラムを用意しています。ぜひ一度、各プログラムの詳細ページもご覧いただき、授業内でのより幅広い活用をご検討いただければ幸いです。申し込みに関するご質問や事前のご相談は、お問い合わせフォームまたは、メール(support@fukuokacareer.com)にてお気軽にご連絡ください。
中高生の多様な職業体験機会等の創出事業
企画:福岡市 / 運営事務局:EduPorte株式会社(事務局担当者:宮崎・田中)