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授業レポート Vol 8.「福岡市立西陵中学校 × ふくや x オリツギ x トータルメディア開発研究所」
概要
2026年2月6日、福岡市立西陵中学校1年生(約120名)を対象に、ふくや様、オリツギ様、トータルメディア開発研究所様の3事業者合同の出張授業を実施いたしました。社会人講話の一環として本プログラムを活用いただき、体験やワークショップを通じて、それぞれの仕事がどのように社会の役に立っているのかを学ぶことができ、将来のキャリアを具体的にイメージする機会となりました。
プログラム:
No.18 地域の伝統をデザインする ~博多織と考える未来のキャリア~
授業ノート
■ ふくや:明太子から考える「会社」と「地域貢献」
授業の冒頭では、「明太子クイズ」を通して、「明太子がいつ頃から食べられるようになったのか」や「何の魚の卵なのか」といった基礎知識を学び、生徒の興味・関心を引き出しました。続いて、明太子誕生の歴史や、ふくやが試行錯誤を重ねながら明太子を世の中に普及させてきた過程について、リアルなエピソードが語られました。
また、創業者の地域貢献に対する想いにも触れ、会社は単に利益を追求する存在ではなく、人や社会の役に立つことが大切であるというメッセージが、生徒たちに伝えられました。最後には、ふくやの明太子を使って明太子パスタを調理し、「食を通じて人と人がつながる」という同社の思いを、生徒たちが実体験として学ぶ時間となりました。
■ オリツギ:博多織から広がる、伝統と未来に紡いでいく仕事
授業の前半では、クイズを交えた講義を通して、博多織の成り立ちや特徴について学びました。博多織が主に帯として使われてきたことや、武士などに親しまれてきた背景に触れながら、献上柄に込められた「家内安全」「子孫繁栄」「厄除け」といった博多織に込められた想いへの理解を深めました。また、博多織の端切れを使って、オリジナルの本の栞づくりに取り組みました。
授業の後半では、博多織を織り続ける職人の仕事やその想いに加え、その伝統を未来へつなぐ取り組みとして、株式会社オリツギが展開するブランド「ORIO」が紹介されました。続くワークでは、「博多織を帯以外で活用するとしたら」というテーマのもと、カードケース、マフラー、ぬいぐるみの衣装など、さまざまなアイデアが挙げられました。生徒たちは、伝統文化は守るだけでなく、新たな使い方や価値を生み出すことで、次の世代へと受け継がれていくことを学ぶ時間となりました。
■ トータルメディア開発研究所:教室が博物館に? ー 「価値」を考える探究学習
多くの企業活動や仕事の根幹にある「価値」を、どのように生み出していくのかをテーマに、対話型のワークショップが行われました。「博物館に展示されている作品は、なぜ高い価値が認められているのか」や「モノの価値とコトの価値にはどのような違いがあるのか」といった問いについてグループで話し合い、博物館の仕事だけでなく、「価値」の意味への理解を深めていきました。
授業の後半では、グループに分かれて「身の回り博物館」の制作に取り組みました。年間来場者100万人を目標に、教室内にある身近なものを題材として、博物館の名称やコンセプト、最も伝えたい展示物とその価値について考えました。最後には、完成した博物館についてプレゼンテーションを行い、価値を相手に伝えるための表現方法を体験しました。授業全体を通して、創造力や課題解決力、他者との共創など、社会に出てから必要になるスキルを体験を通じて学ぶ機会にもなりました。
参加者の声
■ 生徒
・明太子がどのように作られているのかを学び、そこには苦労があったのだと感じました。また、創業者の川原俊夫さんの趣味が納税だったことは驚きでした。最後には、明太子パスタを美味しくつくることができて楽しかったです。(ふくや)
・博多織でしおりを作るのは意外と難しかったけど楽しかったし、献上柄の意味などいろいろなことをしれたので良かったです。また、博多織は色々なものに使えるということを知れて、とても興味と関心が湧きました。こんな職業があるんだって思い、もっと調べてみたいと思いました。(オリツギ)
・「モノ」の価値と「コト」の価値 について学習して、価値のあるものにも、色々な種類があることが分かりました。自分たちで作った博物館は、それぞれ価値観が違っていて楽しかったです。(トータルメディア開発研究所)
■ 先生
・明太子を学び、明太子に触れ、味わうという流れがとても良かったです。また短時間で誰もが取り組めるレシピを実践できたことで、食育にもつなげられ大いに学びの深まる時間となりました。(ふくや)
・住んでいる福岡市になじみ深い「博多織」をテーマに、実際に博多織の伝統工芸に触れるワークショップや、グループ活動で生徒が活発に活動する姿を見ることができてよかったです。(オリツギ)
・今までに考えたことのなかったような観点で、「価値」について考える貴重な機会になりました。進路も決まっておらず、日々悩み多き中学生にとって、今回視野がひろがる貴重な経験になったと思います。大変お忙しい中、ありがとうございました。(トータルメディア開発研究所)
お問い合わせ
今回は、福岡市立西陵中学校様より、社会人講話の一環として、「働く人のリアル」や「仕事の面白さ」、そして「なぜその仕事にたどり着いたのか」といった点について、体験に基づいた話をしてほしいというご要望をいただき、3事業者様のプログラムを活用いただきました。クラスごとに異なるプログラムを同時並行で実施する形式を採用することで、1学年3クラスを対象とした授業にも柔軟に対応することができました。プログラムの申し込みに関するご質問や事前のご相談は、お問い合わせフォームまたは、メール(support@fukuokacareer.com)にてお気軽にご連絡ください。
中高生の多様な職業体験機会等の創出事業
企画:福岡市 / 運営事務局:EduPorte株式会社(事務局担当者:宮崎・田中)